9月9日は救急の日、救急医療を一緒に考えよう!
毎年9月9日が「救急の日」として国民に認識されるのは、救急医療の重要性を広めるためです。この日は、厚生労働省と総務省消防庁が定めたもので、救急業務の理解を深めることを目的としています。今年のテーマは、救急医療への適切な理解とその利用について考えていくことです。
救急車の適正利用について
元々、和歌山市では救急車の出動件数が年々増加しています。それに伴い、本当に必要な場合に救急車を利用することが求められています。市民の皆さんには、「救急車の適正利用」について家庭内で話し合い、どのような状況で利用するのが望ましいのか、一度考えていただきたいと思います。
緊急度を見極める
一般の方が緊急度を判断するのは難しいため、もしわからない場合は、総務省消防庁が開発した全国版の救急受診アプリ「Q助」を活用してください。このアプリでは、症状を選択することで、その緊急度に応じた対応が示されます。すぐに救急車を呼ぶべきか、早めに受診するべきか、あるいは様子を見るべきかを確認できる便利なツールです。 iPhoneユーザーは
こちらから、Androidユーザーは
こちらからダウンロードできます。
和歌県救急医療情報センターの活用
一方で、救急車を呼ぶほどではないが、どの病院に行けば良いかわからない場合には、和歌県救急医療情報センターが支援してくれます。24時間体制で最寄りの医療機関を案内してくれるので、緊急時に困ったらまずは073-426-1199まで問い合わせてみてください。また、子どもが急病の場合は「子ども救急相談ダイヤル(#8000)」が役立ちます。相談内容に応じて看護師から有益な情報が得られます。
かかりつけ医の重要性
普段から「かかりつけ医」を持っておくことも大切です。かかりつけ医は、健康状態を把握してくれるので、もし何かあった場合もスムーズに対応してくれます。これによって、病気の予防や早期発見、治療が期待できます。特に、軽い症状の際には、夜間の救急外来を受診するのではなく、平日の診療時間内に行くことをおすすめします。
応急手当を学ぶ必要性
万が一、目の前で誰かが倒れた時、あなたは適切な応急手当ができるでしょうか?和歌山市では、救命率を高めるための応急手当講習会が定期的に開催されています。胸骨圧迫やAEDの使用法を学ぶことで、現場で行動を起こすことが可能になり、救命率の向上に寄与します。特に、和歌山市消防局は、2023年中の平均救急隊到着時間が約8分であることを考えると、その間の行動がいかに重要かがわかります。
医療従事者の救急車同乗研修
さらに、救急医療週間の一環として、医療従事者の方々が救急自動車に同乗し、救急活動の理解を深める研修を9月9日から行います。これを通じて、医療関係者の皆さんにも救急活動への理解を深め、地域全体で救急医療の連携を強化することが期待されています。
最後に
9月9日は、私たち一人ひとりが救急医療について考える良い機会です。適切な救急サービスの利用が、地域の安全や安心につながります。これをきっかけに、ぜひ身近な人と一緒に救急医療やその利用法について話し合ってみてください。