築野食品工業、農林水産大臣賞を受賞
和歌山県伊都郡に本社を置く築野食品工業株式会社が、食品産業において顕著な功績を上げた企業に贈られる「第47回食品産業優良企業等表彰」で、農林水産大臣賞を受賞しました。この表彰は、1979年に設立されたもので、食品製造業及び流通業にかかわる企業や個人を顕彰することを目的としています。
今回築野食品工業が受賞したのは、「食品の製造・加工に関する新技術の開発」部門。特に、こめ油の製造における独自技術に焦点が当たりました。築野食品工業は、日本国内で最も多くのこめ油を製造している企業であり、その精製過程で生じる副産物から新しい素材「ライステロールエステル」を開発しました。
ライステロールエステルとは?
「ライステロールエステル」は、植物由来のペースト状のこめ油で、動物脂のような豊かなコクやクリーミーさを持つことが特長です。この素材は、風味を強調する機能を持ち、プラントベースフードにおけるコクの不足や原料高騰による代替成分のニーズに応えることができるため、非常に注目されています。さらに、風味劣化による賞味期限の制約を克服するための有力な素材としての可能性を秘めています。
表彰式の日程と場所
この栄誉を受けて、農林水産大臣賞の表彰式は2026年3月2日(月)に如水会館(東京都千代田区一ツ橋)で行われる予定です。受賞にあたって、社長の築野富美氏が出席し、企業のこれまでの努力と今後のビジョンを伝えることが期待されています。参加希望の方は事前に連絡を入れるとよいでしょう。
持続可能な取り組み
築野食品工業は、1947年に和歌山県で設立され、以来、健康と美を第一に考えた製品開発を行っています。特に米ぬかの有効利用や、食用油の循環型利用を推進し、持続可能な社会作りに寄与しています。このような取り組みが評価され、受賞につながったのでしょう。
また、築野グループは、築野食品工業だけでなく、築野ライスファインケミカルズ、築野オレオケミカルズ、築野運輸など多様な企業を含む複合グループとしても、地域貢献と環境保全を意識した事業展開を行っています。
地域への影響
この受賞は、和歌山県にとっても誇りであり、地域の活性化につながることが期待されます。築野食品工業のような先進的な企業が地域に存在することで、他の企業にも良い刺激を与え、より多くの成功事例が生まれることを願ってやみません。
総じて、築野食品工業の農林水産大臣賞受賞は、同社の独自技術が評価された結果であり、今後の食品産業に与える影響に目が離せません。この技術がもっと多くの料理や食品で活用され、私たちの食生活を豊かにしてくれることを期待しています。