2025年の支出実態を探る
AI家計簿アプリ「ワンバンク」は、2025年における日本人の支出実態に関する調査を行いました。この調査では、1,425人の家計を管理している方々を対象に、無駄遣いや支出削減に関する意識を探ります。
無駄遣いの現状
今年、無駄遣いをしたと回答した人はなんと82.0%に達しました。特に多くの人が答えた無駄遣いの原因は、「イライラやストレスを解消するため」というもので、35.7%に上ります。その次に多かったのが、「特に理由なく、我慢できずに買ってしまったため」の28.5%や、「期間限定セールの焦りから」28.0%という結果でした。このように、ストレス発散や衝動買いが無駄遣いに繋がっていることがわかります。
来年の支出削減の意向
2026年には、どの項目で支出を減らしたいかを尋ねたところ、1位が「食品・飲料(お酒を除く)」で29.6%、2位が「外食」の26.9%、3位が「お酒」の15.6%という結果が出ました。ここからも、食費関連において支出を意識的に減らしたいと考える人が多いことがわかります。実際、2025年の食品の値上げは累計で2万580品目に及んでおり、前年と比べ64%も増加しています。
無駄な支出を識別する
「ワンバンク」のAI支出チェッカー機能を利用して無駄になりがちな支出カテゴリーを見てみると、「ゲーム」が1位で25.6%、次いで「コンビニ」が22.1%、そして「アプリ」が19.9%となり、食品関連の出費が多い傾向があります。これらの結果から、ユーザーが多くの無駄遣いを後悔している様子が見て取れます。
地域別の支出実態
さらに、各都道府県別に食費関連の支出を分析しました。コンビニでは「北海道」が年間55,971円と1位、ファストフードでは「沖縄県」が51,273円と1位、レストランでは「東京都」が118,443円という結果でした。北海道は人口あたりのコンビニ店舗数が全国1位で、地域住民にとってコンビニが生活の一部となっています。一方、沖縄は地元志向のファストフード店が多く、その影響でファストフードへの支出が高まっています。東京都は高物価が影響し、レストランへの支出が平均的に高いようです。
番外編: その他の食関連支出
また、食費関連で別のカテゴリーも見てみました。スーパーでは東京都が1位、居酒屋・バーに関しては青森県がトップとなりました。青森県は、酒類支出では青森市が最も高いとされ、お酒の嗜好が居酒屋での支出に影響している可能性があります。
結論
この調査から見えてきたのは、2025年の支出実態は、ストレスや衝動買いから生じる無駄遣いが多く、特に食費において支出を抑えたいと考える声が多いということです。地域によって支出の傾向も異なるため、各地の生活様式が影響していることも興味深い結果と言えます。これらのデータは、今後の家計管理や支出の見直しにとって貴重な情報となることでしょう。