令和6年9月の不動産価格指数が発表！住宅は上昇、商業用は減少

不動産価格指数令和6年9月発表！

国土交通省は、令和6年9月の不動産価格指数を発表しました。この報告により、住宅価格は前月比で1.0%の上昇を示している一方で、商業用不動産は前期比で0.4%の減少という結果になりました。

住宅市場の状況

特に住宅市場は活発な動きを見せています。全国の住宅総合の季節調整値は141.3と、前月比で1.0%の増加を見ました。具体的に、住宅地は117.6（前年比1.9%増）、戸建住宅は118.9（前年比0.5%増）、そしてマンション（区分所有）は207.1と変化なしでした。

この上昇は、低金利の影響やテレワークの普及による住宅需要の高まりといった要因が考えられます。多くの人々が都心から郊外に移住する動きが見られ、広いスペースを求める需要が増えているのが特徴です。

商業用不動産の現状

一方で、商業用不動産市場は逆風にさらされています。全国の商業用不動産の総合季節調整値は141.8で、前期比0.4%の減少です。しかし、店舗は154.0（前年比0.6%増）、オフィスは180.1（前年比3.5%増）、そしてマンション・アパート（一棟）は167.8（前年比2.0%増）と、特定の分野では景気の波に乗っていることが伺えます。

商業用不動産の減少は特に、パンデミックの影響でリモートワークが浸透した影響を受けているといえるでしょう。オフィスの需要は依然として高いものの、業種によっては厳しい状況が続いていることも否めません。

統計の重要性

今回発表された不動産価格指数は、住宅や商業用の市場動向を把握するために重要な指標です。これにより、各エリアの不動産市場の変化を正確に把握し、今後の市場戦略を考える上での重要なデータとなります。

なお、これらの数値は速報値であり、初回発表後に改訂が行われる可能性がある点に注意が必要です。市場の動向をリアルタイムで追うことが成功につながるでしょう。