和歌山城で開催されたピッチコンテスト
2月16日(日)、和歌山城の天守閣で開催された『和歌山城 ピッチコンテスト』は、地域の学生や若手起業家たちにとって、夢の実現へと向かう第一歩となるイベントでした。
これは、世界の起業家によるネットワーク「EO(Entrepreneurs' Organization)」の大阪支部「EO Osaka」と、和歌山県を拠点に活動する「WIB(和歌山イノベーションベース)」の共催によって実現したものです。
WIB(和歌山イノベーションベース)とは?
WIBは、和歌山を「日本一企業率の高い県」にするべく、地元起業家や経営者が集まるコミュニティです。
2022年の設立以来、事業成長を加速させ、和歌山から日本、さらには世界へと熱意を広めることを目指して活動しています。
特に、地方創生が重要視される現代においては、若者たちに「起業」という選択肢を提示するための様々な機会を提供しています。
地方創生の意義
地方の過疎化が進む中、東京への人口集中が続いているのが現状です。この問題を解決するための政策として「地方創生」が掲げられていますが、未だに十分な成果を上げられていないと言えるでしょう。
WIBは、企業が地方に多様な就業機会を提供することで、若者や女性が地元に留まる理由を増やす必要性を感じています。
イベントの流れ
約200名が集まった当日、まずは岸本周平和歌山県知事を筆頭にした5名のパネリストによるトークセッションでスタートしました。
ここでは、和歌山の起業率向上を図るために必要な環境整備や、失敗を受け入れる文化について熱い議論が交わされました。
トークセッション後には、和歌山城を背景にしたドローンショーが行われ、300機のドローンが空に「wakayamaから世界を熱くする」というメッセージを描き出しました。
ピッチコンテスト決勝の挑戦者たち
そしてついに、決勝戦に進出した6名の学生・若手起業家が自らのビジネスプランを和歌山城天守閣でプレゼンテーションしました。
- - 智辯学園和歌山高等学校:睡眠時無呼吸症候群患者を支援する器具の開発
- - 和歌山県立紀北農芸高校:規格外の柿を使った新たな食品の開発
- - 神戸大学:アトピー性皮膚炎向けのインナーシャツの開発
- - 近畿大学:建設業の自動化プラットフォームの提案
- - コングラント株式会社:NPOのデジタル・ファンドレイジングシステムの提供
- - 株式会社With Midwife:従業員の健康を見守るアプリの開発
審査結果と今後の展望
審査は、4名の専門家によって行われ、最終的にはコングラントの佐藤正隆さんが優勝、次いで株式会社With Midwifeの岸畑聖月さん、近畿大学の越智健心さんがそれぞれ準優勝と三位に輝きました。
このような取り組みが、和歌山の企業家精神を高め、地域の未来を切り開く原動力となることを期待しています。
EO Osakaについて
EO Osakaは、国際的な非営利組織であるEOの日本の支部として2010年に設立されました。起業家精神を養うためのプログラムを提供し、関西地域でのビジネスネットワークの構築を支援しています。このイベントを通じて、地域の資源を活かした起業家の育成が期待されます。
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