新宮市に開設された介護事業所が地域に希望をもたらす

新宮市に介護事業所「ホームケア土屋和歌山南」がオープン

株式会社土屋は、過疎化の進行する地域への支援を目的とした事業所開設プロジェクトを展開しています。初めての立地として和歌山県新宮市に「ホームケア土屋和歌山南」をオープンしました。このプロジェクトは全国47都道府県における障害者および高齢者への介護サービスを提供する重要な取り組みです。

プロジェクトの背景

介護サービスにおいては地域毎に大きな格差が存在します。土屋の調査によれば、関東地方では重度訪問介護の利用に最大18倍の差があることが分かりました。これまで、重度訪問介護を必要とする方々が多く存在する一方で、その利用が少なかった地域も多くあります。そのため、土屋は全国155ヶ所での事業所開設を実現し、地域のニーズに応えようとしています。新宮市においても、潜在的なニーズは大いにあると考えていますが、現時点ではその利用者と出会えていません。

新宮市における重度訪問介護の現状

新宮市と周辺地域（新宮・東牟婁圏域）では、過去数年間にわたり重度訪問介護を利用した実績がないことが明らかになっています。この裏には、サービスを提供できる事業者がほとんど存在しないという事情があります。また、地域の人口が少なく、近隣の都市からの距離が遠いため、新たな事業者が参入しづらい状況が続いてきました。その結果、必要なサービスが提供されないという課題が生じています。

新宮市は人口25,362人で、和歌山市へは3時間かかります。周辺の町村を見ても、同様にアクセスの不便さが見受けられます。このような地域での事業所開設は、介護サービスへの課題解決に向けた大切な一手と言えます。

事業所の概要

新宮市にオープンした「ホームケア土屋和歌山南」では、居宅介護と重度訪問介護のサービスを提供します。具体的な住所は、和歌山県新宮市蓬莱2-2-11 濱地貸家となっています。この新しい拠点から、土屋は地域の皆さまに必要な介護サービスを届けていく所存です。

代表者の思い

ホームケア土屋のスーパーバイザーを務める星敬太郎氏は、以前から重度訪問介護のニーズが潜在的に存在している地域が多数あることを実感してきたと語ります。行政でも介護サービス確保についての取り組みが進む中、民間企業である土屋の柔軟性を活かし、新宮市で早急に事業所を立ち上げることの重要性を強調しました。また、長年の夢であった地域への訪問介護事業の支援を実現できたことを心から誇りに思っています。しかしながら、この地域においては、人口が少なく、サービスの浸透が難しいため、運営上の厳しさもあるとしています。それでもなお、地域への貢献を目指し、支援の手を差し伸べる姿勢が大切です。