米ぬかの力
2025-09-26 11:18:24

米ぬかの力を解明!築野食品工業が新たな抗酸化技術を発表

米ぬかの力を駆使した新たな研究成果



築野食品工業株式会社は、和歌山県に本社を置く食品メーカーで、最近東北大学及びインドネシアのガジャ・マダ大学との共同研究において、米ぬかを原料とするこめ油の抗酸化作用に関する重要な発見を行い、その成果が国際学会誌『Food Research International』にオンライン掲載されました。この研究は食品保存の安定性向上に向けた新たな展望を提示しています。

研究の背景



こめ油は、米ぬかから抽出される植物油であり、その特性によって酸化安定性が非常に高いことが知られています。食用油の保存に関するニーズは常に存在し、特に家庭内での油の使用については、風味や栄養価を維持しながら長期間の保存ができることが求められています。今回の共同研究は、こめ油を含む調合油がどのように抗酸化作用を発揮するか、そのメカニズムを明らかにすることを目的として進められました。

研究内容とその成果



研究は、東北大学大学院農学研究科の仲川清隆教授を中心としたチームによって行われました。けれども、こめ油の調合が常温保存下で著しい抗酸化作用を示すことが確認され、さらに詳細なメカニズムの解明が進められました。

研究における結果は、こめ油に含まれる特定の抗酸化成分、特にγ-オリザノールが主役であることを示しています。これらの成分は、主要な抗酸化成分であるトコフェロールの活性を長期間維持することに寄与していることが分かりました。この発見により、こめ油の調合技術が多様な食品への応用が可能であり、特に油脂類やその加工品の保存安定性を向上させる手段となることが期待されます。

研究の意義



この成果は、食文化において米ぬかを重視し、その持つ力を最大限に引き出す試みの一環とも言えます。長年にわたり米ぬかの効用を研究してきた築野食品工業は、今後も持続可能な資源利用を目指して、この研究を応用し、さらなる食品の品質向上と保存技術の発展を遂げることが期待されています。

掲載情報



今回の研究成果は、2025年9月18日付けで国際学会誌『Food Research International』に掲載され、論文タイトルは「Elucidating the antioxidative mechanisms by blending rice bran oil with canola oil at ambient temperature」となっています。著者には東北大学の研究者や築野食品工業の研究者が名を連ね、国際的に注目されています。

まとめ



築野食品工業は今後も、米ぬかをはじめとした日本独自の資源を最大限に活用し、地球や生産者、消費者にとって良い循環を実現することを目指しています。古くから健康と美に寄与してきた米ぬかの研究が、今後どのような形で私たちの生活に役立つのか、その進展から目が離せません。


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