資源循環社会に向けた合成技術セミナー開催のご報告

合成技術セミナーのご報告



和歌山県工業技術センターでは、毎年恒例の化学技術に関するセミナーを実施しています。今回は、「資源循環社会の実現に向けて」をテーマに、高分子材料の合成設計に焦点を当てた「合成技術セミナー」を開催しました。

開催概要


  • - 日付: 令和7年12月12日(金)
  • - 時間: 14:00 - 16:00
  • - 場所: 和歌山県工業技術センター(和歌山市小倉60)研究交流棟6階研修室及びWeb配信

このセミナーでは、京都工芸繊維大学の福島和樹教授をお招きし、「ポリカーボネート・ポリエステルの循環のための分解設計・分解技術」というタイトルで講演を行いました。

セミナーの内容


近年、環境問題が深刻化する中で、プラスチックや高分子材料の開発・製造方法が見直されています。特に、欧州を中心として循環経済への移行が進む中で、化石資源に依存しないサプライチェーンの構築や、リサイクル・アップサイクル技術の開発が注目を集めています。

福島教授は、ポリカーボネートとポリエステルの循環性向上に関する最新の研究成果や、分解性向上のための手法(ポリマー開発や触媒利用)について詳しく解説しました。さらに、持続可能な資源の利用を推進するバイオベース化についても触れ、現在の技術の現状や課題についても言及しました。

参加状況


このセミナーには、14社から16名の参加者が集まり、各企業の担当者たちが熱心に講義を聴き入っていました。参加者からは活発な質疑応答が行われ、技術的なディスカッションが繰り広げられました。

今後のセミナー予定


和歌山県工業技術センターでは、今後も様々なセミナーや講座を無料で開催する予定です。これらのイベントは企業にとって非常に有益な情報を提供する機会であり、技術的なサポートも行っています。参加人数に制限がありますので、興味のある方はお早めのお申し込みをお勧めします。

持続可能な未来に向けての第一歩となる合成技術セミナーは、多くの参加者の期待に応える内容となりました。このような取り組みが、地域社会や企業の発展に寄与することを目指しています。私たちの環境への配慮が次世代へ繋がることを願いながら、今後も新たな技術の普及に努めていきます。

関連リンク

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