相撲部の新たな挑戦
2025-02-19 13:57:23

新潟の海洋高等学校相撲部が金芽米で健康的な食育を実証

新潟県糸魚川市に所在する新潟県立海洋高等学校の相撲部が、注目の実証実験に挑むことになりました。このプロジェクトは、一般社団法人熱中学園が主催し、東洋ライス株式会社の協力を得て、相撲部員たちが主食として食べる米を栄養価の高い金芽米に切り替えるという試みです。この実験は、2025年4月から約3か月間にわたり、1トンの金芽米を消費し、その効果を検証していくことを目的としています。

海洋高校の相撲部は、大関・大の里の出身校として名高く、監督の田海哲也氏とその妻が運営する旅館で合宿を行っています。生徒たちには、毎日5食提供される食事が必要で、特に主食のお米の消費量は月に約350kgに達します。そこで、米の栄養価や量、そしてコストのバランスを見直す必要が出てきました。今回の実証実験では、金芽米を食べることにより、アスリートである生徒たちの体調にどのような変化が現れるのか、また食事の効率や環境への影響についても検証されます。

金芽米とは、東洋ライスの独自技術で生まれた無洗米であり、胚芽の舌触りの悪い部分が除かれ、栄養や旨みが豊富に含まれる「亜糊粉層」が残ります。その名前は、見た目が「金の芽」に似ていることから付けられています。この金芽米を導入することで、食事の質が向上するだけでなく、食材の無駄を減らすことが期待されています。

今回の実証実験では、以下の3点をフォーカスしています。
1. 食事を金芽米に変更した後の生徒たちの体調変化をアンケート調査で評価。
2. 約10%減の食量でも十分に美味しく、食べ残しが減るかどうかの確認。
3. 料理の洗浄にかかる水や、廃棄されるとぎ汁を減らすことで、環境保護に貢献できるかの検証。

この実証実験は、熱中小学校のプログラムの一環として、首都圏の消費者が地方生産者の食文化を学ぶツアーの一部として行われます。実験のきっかけは、名門海洋高校相撲部の道場を訪問し、力士たちの真剣な取り組みを見学したことです。名誉校長の雜賀慶二氏の熱心な協力により、具体的なプロジェクトが組まれました。

田海監督は、「相撲競技やアスリートにとって、一食一食の質が大切です。金芽米が提供されることで、食事の支度が効率化し、経費の見直しにもつながります」と感謝の言葉を述べています。このように、プロジェクトは相撲部員にとっても大きな支援となりそうです。

新しい食文化の創造と健康管理の両立を目指すこの実証実験は、多くの人々にとって注目すべき取り組みであり、成功を収めることで、地域の食文化やスポーツの新たな形が見えてくることでしょう。引き続き、海洋高校相撲部の活動に注目が集まります。


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